バブルラジカセを愉しむ頁→分解整備頁→RX-E250
今から8年は前の話。
おかんに台所で聴く為のラジカセが欲しいと頼まれた。
普通なら台所ラジオで済ませるところだが、ハイカラなおかんはCDも聴いたりするようだ。
また、今まで集めてきたカセットも使用したいとのことで…(当時MDはまだ高嶺の花)
うむむ、CDラジオ(SL-PH1)もダメだなこりゃ。
というわけでラジカセ探しで電器屋を回る。
当時ネットというものなどまだまだ普及する前の時代、ヤフオクもあったかどうだか。
台所はスペースの制約もあり、あまりオオゲサな物を買うわけにもいかなかった。
当時、松下のラジカセはDT95/75となっており、デカイだけでとても母親に使ってもらえるような代物ではなかった。
狭隘なスペースではコブラも頂けない。
とはいうもののリモコンもオートリバースも無いへっぽこラジカセは不便である。
はて、どうしようものか。
今は亡き和光デンキ尾崎店にて珍しいラジカセを発見した。
RX-E250と書かれたそいつは…妙にコンポチックなセパレートスピーカ。スクエアなデザインもなかなかのもの。
おかんの台所での使用条件に結構しっくり来るのでは…とおかんに報告するために帰宅。
なんとかおかんのOKを貰い、翌日購入に至る。
展示処分品で2万ちょっとであったと覚えている。
ラジオの入りがイマイチ良くなかったが、おかんは気に入って使用しているようだ。
意外と音も良くて、妙に広い台所でもバッチリ。
それから8年。見る度に薄汚れた外観に萎えつつ、おかんに最近ちゃんと動いてる?と状態を訊くと…
カセットが逝っちゃったそうだ。はぁ、多分アレだね、と今回預かって分解清掃と修理を行うこととしました。
変わり種セパレートラジカセ RX-E250編
型番を聞いてもピンとこなかった方へ… こんな感じです。なかなかいいデザインですよね。 カセットは当然シングルとなります。 スピーカを含めた全体画像は後ほど。 |
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スピーカ背面。ロゴが入っていたりスピーカコード巻きがついていたりと 至れり尽せりの割には… そう。壁掛け用の穴が開いていない。 これがあればレイアウトの自由度が上がったと思われるのだが… ちなみに、スピーカボックスの脱着は側に付いたツメをずらすことで外れるようになっている。 剛性はしっかりとしていて頼もしい。 |
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表示部。バックライトフェチの私を満足させる照度と視認性。 DT7と同様のLEDタイプですが、電源OFF時の減光は無し。 |
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音質調整は固定パターンのグライコ。 画像にあるように4パターンあります。 ちなみに、重低音増幅機構は潔く「無し」。 |
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操作部。重要かつ基本的な操作のみを大きく上部に配置。 DT901などの流れですね。 筐体は贅沢にも塗装仕上げ?のようだ(確信弱し) もしそうであれば、本頁では初めてですね |
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各ファンクションにおける前後、送り戻し、+−などの操作はこのボタン。 とにかく「集約化」のようで、 DT7の頃からすれば変化が著しいもんです |
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シンガポールにて生を受けた舶来物の帰国子女です。 | |
背面端子はこれのみ。寂しい… かつE250特有の装備でもある。 バイアンプ・バイワイアリングの上級機なんかがあれば 恰好良かった…カモネ |
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ここ!!ここのネジ穴が深すぎて… 只の+ドライバではあきまへん。 数年前なら超長ドライバの購入価格を考えて躊躇してしまうところでしたが… |
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アンテナが折れてる… ここも車のワイパと一緒でなかなか進歩が見られませんなァ。 何か良い方法はないものでしょうか。 |
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車庫専属になるDS13から良品の移植を行う。 我が家は台所もあまり電波事情が良くないので 今回はそれに関する対策もしてみます。 ですが…ネジが緩まなくては作業も進まない… 一旦撤退です。おかんにはDT7を代役としてレンタルしました。
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よっしゃ。100円でドライバ買って作業再開。 この時点では既にDT501も導入済みですね。 廉価物兄弟に見守られつつ、E250解体が進みます。 |
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前面パネルを外す際、注意していただきたいのはこの「ツメ」 これはCD蓋内部にあるのですが…コヤツを見逃すと外す際に 巧く前面パネルが外れずにすったもんだするものと思われる。 |
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ほいさ。お約束のパックリですだ。 なんだか物々しいなぁ |
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ホワイトバランスの加減にて妙に色気の無い画像ですが… CDドライブ、ピックアップ部です。 DT501と互換性がありそうですね。 |
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表示部。上段にチップ型のLEDが6連装。 高輝度青色LEDに換装したツワモノは居ませんか!? |
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筐体を洗浄する為、内蔵をホイホイと引っこ抜く。 DT7などと比較するとちょっと作業性は落ちますが、 特に難しくはありません。 |
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スピーカボックスも分解。 ここもものすごくネジ穴が深いです。 中からは見慣れた形状のスピーカがコンニチワ… |
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そして2.7Ωもお約束。 | |
ちょっとメタルちっくな外観。 コーン紙はコーティングがなくなり、 紙っぽくなってますね。 |
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DT7のドンガラに実装してみる。 ピッタリです ここも色々と流用が効きそうですね |
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ここで全体像…というか、洗浄前のドンガラです。 時間もいい感じ…またしても、私はラジカセとお風呂に入ることに… 嗚呼 |
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そしてこの部屋…とても女の子は呼べぬわな… 相方も半分呆れています。DT501を買ったことは内緒ですヨ 左奥からDT9、DT901、DT501、DS13、E250…これにDT7か。 全部新品で揃えてたらお得意様だな(嘘 |
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嗚呼いい湯だった。もうラジカセと風呂に入ることなど… うーん、こんな私のことだ。これからも多々あるだろうなァ 筐体が乾くまでカセットデッキの修理をしますか。 やはりと言うかナンというか、デッキ不調の原因はリーフスイッチでした。 台所という高温多湿な環境でコキ使われたからか… というわけで、接点を磨くことにします。 この画像では既に樹脂のカバーは外した状態です。 そして接点をヤスリで優しく磨きます。 |
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出来あがり。仮通電でテスト。動作も問題無い。 スイッチのカバーを外す時は丁寧に揉み抜く感じでいきましょう。 |
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あくる日。筐体も乾いたな。 休みなのでイッキに組みたてします。 セパレート型故か、部品点数多すぎ… |
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スピーカも組み組み | |
…組み立ての順番、忘れた… まぁ勘で何とかしよう。何とかなるさ。 |
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E250解体時に気をつけたいものパート2。 この小さい樹脂部品。スッポスッポと基板を抜いているうちに 忘れてしまいがちですが… |
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トランスの右側に注目。基板を押さえる為のパーツなんですわ。 なくしたら萎えるのでお気をつけ下さい。 |
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更に。何気にアース線もあります。 なんだかんだ言って結構ややこしい構造になってるな、これ。 今出来のED50などはどうなっているやら |
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これが妙に感度の悪いチューナ部の基板。 隅っこに貼られたコレ、一体なにかと思えば… |
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こうして基盤を突っ込んだ際に、FMアンテナから伸びる シューと接触する仕組みになっていたのです。なるほどね。 |
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フゥ、一服一服、ここ迄来れば出来あがったようなモノよ。 しかし以前のモデルの簡単さからすると 整備性に関しては少し面倒になったような気もしなくもない。 |
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ハイ完成。全景はこんな感じです。 プレッシュみたいでしょと言うと殴られそうですが(苦笑 なかなかまとまったフォルムは松下ならでは… とは言ってもこれから目も当てられないような恰好の デフレ機種でカタログが埋まってしまうのだが… |
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今回、あまりに電波の悪い環境にて使用することを考慮し、 テレビから電波を拾うことにしました。 とはいっても、アンテナの根っこに端子を挟み、 これをテレビ線から引っ張ってきた線とギボシ結合… いやはや、こんなお手軽かつオバカな手法ですが… 結果はバッチリ!!おかんも大満足。 |
というわけで、E250は完調かつピカピカになりました。
只、このE250の場合、置かれていた場所が狭隘かつおかんの怠慢によってズサンなレイアウト、なんと
スピーカ片寄せ2段積みというなんとも悲惨な状態を晒していたわけです…が、
今回、私の部屋で余剰となったCD棚を用いてリフォームしてみました。
結果は上々。停電補償の単三×4もこっそり仕込んで、使い勝手も向上。時計も普通に表示するので
見栄えもするようになりました(よく電源コードを抜いたりする為)
その変わり様、最近流行りのリフォーム番組を見ているようでした。
むむぅ、この辺りも撮っておけば良かった。
2005年4月15日鯖移行
2005年4月19日修正
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