バブルラジカセを愉しむ頁→分解整備頁→RX-DT99 その2/3
まだ私がハタチにもなっていなかった頃、拾ったか貰ったかしたRX-DT99が自宅にありました。
ご丁寧なことにあの大きなリモコンまであったのを覚えています。
ですが、電源コードを繋いでもバックライトが点くだけであとは誤動作しかせず、
結局その音を聞くことすら叶わず、世紀の間をくぐり抜けて放置…されていたDT99。
私的にも…これがDT9なら、ラジカセに対する興味が薄れていた私でも
なんとかやる気も起こって、修理に出すなりして使っていたでしょう。
しかし、そこにあったのはDT99。いくら上級機とは言えど、興味は全くなかったようでした。
もう少し、時代をさかのぼってみて。私がカタログ妄想少年であった頃に戻ってみます。
私はまだ中学生、傍らにはまだ元気であったDT7と、今も元気なピエドラがありました。
DT9に憧れを持ち続け、次世代のラジカセにも大いに期待していた私でしたが…
鳴り物入り(TVCMもやってた筈)で登場したニューモデルは…奇抜な天面パネルを持った、ナメクジのようなスタイルのラジカセだったのです。
その名をコブラトップと言うそれは、スピーカも小さく少なくなって、ドルビーCもなくなり、DT9のような貫禄がなくなった…と当時の私は嘆きました。
蓋を閉めると表示部が見えなくなる、というのも当時の私にはかなりの拒絶反応があったようでして、
自分のCDラジカセへの興味は、DT901によって一時的に燃え上がった以外は…ずっと、くすぶっていたのが事実なんですね。
2002年夏。
やっとこさ、ラジカセに興味が再燃してきた(というかここの時点で自分というものが壊れ始めていた…のか?)
私でしたが、その頃は、今のように数を集めてドップリはまる気など無く、
昔から欲しかったDT9とDT901の2本立てをローテでじっくり愉しむつもりでいたのてす。
いや、「今」となってはこのような駄弁りなど全く信憑性が…無い…でしょうけれど、
私の頁の目次が、長らく「RX-DT9、901、そして車庫で使っていたDS45」の3項目のみのシンプルな構成であったことを
知る人は…少ないのでしょうか…?
そんな時、納屋にしまいこんでいたDT99のことを思い出す。
そういや、こんなのがあったなぁ。これどうしようか。あっても仕方ないしなぁ…と、当時の自分はそう思っていました。
そして、ヤフオクで放出しようとして解体・清掃・撮影したのがDT99の頁。いまからすれば、ものすごく気合の入っていない頁ですな…
頁にもありますように、このDT99は2chを通じて、海の向こうへと旅立っていきました。
結局、それからまぁコブラトップなどは持つことなど無いだろうと思っていた私。
しかし、それはハードオフの開店にて脆くも崩れ去ってしまうのでした。
ある日、何かのついでに寄ったハードオフ。店に入るとふと目に付いたのが
昼間っから真っ赤なジャージ着たヤンキーカップルの女のほうが持っていたもの。
おー、バブルラジカセやん、こんなの買う人居るんやな…と同梱品を見ると…
でかいリモコンに説明書…RX-DT99…値段は…\1,000
…
もう書きたくないのだが、結構悔しかったんです、これ、まさにこれ→_| ̄|○
おまえらが使うのにそんなの勿体(略
もう少し、ハドオフに着くのが早ければ…
で、これがきっかけになってしまったのか、RX-DT99をなんとしてでも!!と思うようになってしまいました。
コブラトップには全然食指が出なかったのに…
暫くしてRX-DT909を入手し、コブラトップが意外にそそるものであったことを確認した私は物欲が更にパワーアップしてしまうのです。
私、確実に没落しています。
この頁のサブタイトルが「或るパナヲタの快楽と没落の軌跡」だったりするので、この行動はタイトルに忠実に沿ったものであろうとは思うのですが…
いや、思わなければ。さぁいってみましょう。RX-DT99、結局2台も入手しながらの苦戦記です。
1+1=1.25…くらいにはなったか RX-DT99 2台目+3台目編
今回の物件は2件ともヤフオク物となりました。 これは昨年10月に\1200にて状態の悪いジャンクを落札したもの。 リモコンは無く、送料込みで2000円台。筐体割れあり。
うーん、まぁこんなもんか… |
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色んなアングルから撮ってみる。 何にしても、曲線が美しいラジカセですねぇ。 撮ってから思うのだが、こんな見え方もするんだ…
ちなみに、手元にあるセールスマン専用カタログには真正面の画像が使われていたのですが、 この角度からのDT99は格好悪いことこの上なく、自分が敬遠する理由の一つになっていたのでしょうか。 |
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ちなみに、セールスマン専用カタログにはどう書かれているかと言いますと…
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CDラジオカセット「DT99」 |
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RX−DT99-Kブラック 標準価格 64,500円 |
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電動式コブラトップ&電子グライコ搭載 | |
・リモコン操作で開閉可能、便利だけでなく、使う楽しさもプラスした電動コブラトップ | |
・自分流の感覚が楽しめるシンクロ電子グライコ&3ウェイスペアナ搭載 | |
・感動の迫力重低音&クリアなサウンドを実現。バイアンプ4Dシステムにバイ・スピーカボックス、バイポートを追加したスーパーバイアンプ4D方式 | |
・ダイヤル一つで多彩なプレイが可能、CDのタイトル入力、放送局名をメモリーできるマルチAIジョグコントロール | |
・簡単にオリジナルテープが作れる、オート、フィット、マニュアル、AIオート、リンク編集もできる多彩なCDエディット編集 | |
・手元から音楽が自在に操れる52キー全身フルリモコン ・バックライト付き液晶ディスプレイ ・マニュアル録音 ・左右バランス調整 | |
・電池 : 単一形×10本(本体用)単三形×4(バックアップ用)単四形×2(リモコン用) | |
・寸法 : 高さ20.3×幅71.0×高さ26.5cm ・重量 : 約9.6kg(電池含む) ・付属品 : リモコン、ACコード、電池(リモコン用) | |
と、一通り書き綴ってみたのですが…結構知らなかった機能がてんこ盛りの様子。 スーパーバイアンプ4D方式って…何気にマイナーチェンジされていたのね…
それでは、動作確認からいってみましょう。
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電源ON。うん、いい感じだ。これぞ9系 大きなディスプレイに山吹色のバックライトがそそります。
ちなみに、DT9では電球を使用していたバックライトは DT7のようなLEDに戻っています。 まぁ、コブラトップの奥行きを考えるとこうなるのは当然ですか。 只、電源を切ってしまうとDT7のような減光をしないようになってしまいました。 |
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操作パネル。12キーはジョグダイアルに取って代わられてしまったので 比較的質素な構成となっています。 バランス調整も付いてますね。で、何故にこれがやたらと 右に振られているのかは後述。
樹脂製とはいえ質感の高いキーにご満悦。 |
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ボリウムダイアルはモータドライブの可変抵抗。 この後のモデルより、電子ボリウムとなります。
99のこれは、パネルと面一の変わったものです。 |
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AI CONTROL。色々いじれるようですが、 説明書がないと少し辛いところ。 下段は普通に音質調整。
ちなみに、DT99は松下のサイトからpdf方式の説明書が落とせます。 |
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うーむ… 入力が一切無いのに、レベルメータが振りっぱなしです。 そして、音が偏っているのか、上の画像のように バランスを思いっきり右に振らないとバランスが出ない_| ̄|○ そのままでもまぁ使えるのですが、なんだか気持ち悪いですね。 |
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そして筐体の割れ。 ヒビのみであり、欠けに至っていないので 修復はできるのですが。
この手の筐体は割と硬いのか、予期せぬ力がかかると粘る前に破断してしまうようです。 筐体の材質にも音質を求めるとこうなるのでしょうか。 |
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背面の排熱ダクトと端子類。 構成は至って普通。AUXも完備です |
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それでは、いってみましょうか。 コブラトップとは言えど、特に分解手順に関して複雑であるというわけでは無いようです。 DT99からの装備となる、スコーカのエンクロージャが見えます。 |
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なぜかこんなところに 製造番号が貼られている。 |
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中枢部の固定ネジはさすがに2本とはいきませんが、 4本も緩めればごっそりと抜けるようになっています。 この後に続く良心的な設計のはじまりはじまり。 |
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まずはカセットデッキを抜いてみる。 | |
トランス。 特にこれというものは無し。 DT9にあった大きなコンデンサはありませんでした。 |
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そして一気にバラしてドンガラ。 結構酷使されていたようでして、あまり綺麗な個体ではありませんでした。 業者さんの出品だったので、粗大ゴミ出身なのでしょうか。 |
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チリチリパリパリ… 多少、欠けてしまっているようです。
無視して進みます |
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スビーカ。 DT9の12cmウーファと3way構成からすれば、なにやら寂しいものを感じたものですが 実はこれが侮れないくらいにいい音をさせていることに気付いてしまった。 DT99が出てからもう15年は過ぎようとしている、この今になって。 |
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CDドライブ。表記はアリマセンが、MASH搭載となっています。 特に隠すこともなかったのではと思うのですが… |
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スピーカの品番も…ってミッドハイの型番が読めない_| ̄|○ | |
コブラトップの軸部分。 ここや開閉検知接点がアホウになってしまって、まともに動く個体が少ないのは悲しいことです。 コブラトップはここが命なのに…
しかしDT77の手動コブラって…実際使ってみてどんな感じだったのであろうか… |
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そしてよくアホウになってしまう箇所。 スプリングのテンションに負けてしまうのでしょうか、 真ん中のバネ受けが割れてしまうのです。
この個体のバネ受けは健全でしたが、 その代わりに開閉検知をさせる接点を押すベロが折れていました。 |
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ものすごい基盤構成です。 四方四面が基盤基盤基盤。 しかし、この構造が災いしてか接続面の接触不良で 機能不全が発生する個体もあるようです。 |
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天面基盤の裏側。 真ん中の出っ張りはコブラトップ駆動モータです。
ていうか、なんか錆びてるぞ… |
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そしてDT99の最大の泣き所(いくつあるねん)な コブラトップから生えているフレキケーブル。 これがコブラの開閉に伴いコネクリ回されて…折れたり接触不良を起こしたりと 様々な要因によってパッパラパーになってしまうという困った症例多数。
こうしてみてみると、かなり脆弱な個体ですね…DT99。 野太いくらいに頑丈な松下のラジカセとしては驚異的である。 |
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というわけでコブラ分解。 この後、テスタにて配線の導通を調べてみましたが、 特におかしい箇所は無いようだ。 何処がおかしくなってしまったのでしょうか。 |
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コブラトップのモータ。 ウォームギアを介して蓋の開け閉めを行う構成です。
しかしこの錆びはちょっとひどいな 数回雨に降られているようですね |
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DT99のみに付いていた電動コブラ。DT77と開閉ボタンの位置は同じだったのですが、 DT77がここを深く押し込むとパネルが半開きになる機構だったのに対して、 DT99はここがプッシュキーになっていて、ポチッと押すと電動コブラが開くようになっています。 解体してみると、えらくにょっきりしたタクトスイッチが入っていました。 |
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表示部には埃の侵入を防ぐためにシールとしてスポンジが用いられていたようですが、 もうベーロベロになっていましたので廃棄。
このスポンジ、DT901にも付けといてよ…
そして悲しいかな錆び汁。これが原因で片chが逝ってしまったのでしょうか。 |
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そして解体完了。これより筐体を洗って、不良箇所の解析に入るわけですが… 909と同じく、コブラトップだけに部品点数は大目。 |
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風呂場に持ち込む。 このラジカセも、まさかその一生の中で風呂に入れてもらえるとは思わなかったことでしょう。
そして、自分が棄てられて雨に打たれるとも、思わなかったことでしょう。
そんな今までの半生を、風呂場で私がザブザブ洗います。 |
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さーてと、いつもと同じようになりますが、組みますか〜 | |
その前に、と。 割れた箇所を修理します。 当然、チープでオバカな私は半田熔接で逝っちゃいます。 |
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ジリジリジリジリジリジリ
モクモクモクモクモクモクモクモクモク
く…臭ぇ |
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というわけで…
画像では、亀裂の箇所がわからない_| ̄|○ |
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カセットデッキもいつものようにケアしてあげます。 | |
スピーカネットに凹みがあったので、 色々と突っ込んで修正してみます。 ゴリゴリ…
しかし、今回はこんな角地なので 完全とまではいきませんでした。まぁいいか |
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場所を変えて。 コブラへ行くフレキケーブルのコネクタ。 こうして各線の名前が振られている。 小さいことですが、こんなところにも良心的な設計を感じてしまいます |
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ですが、これがコブラトップの弱点となろうとは。
その後、コブラトップは松下のラジカセの代名詞となり、 実に多数の後継、派生機種を輩出しました。 その中で徐々に改良が加えられていったのか、 ここが駄目になったという話はあまり聞かなくなりました。 |
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背面に回ってみる。 右がチューナ基盤、左は…RCA端子やアンプ、電源ICがある基盤ですね。
ちょっとは勉強しようよ…>俺 |
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そんな背面基盤を繋ぐプチ基盤。 コネクタの接続を確かにするガイドまで用意してくれている親切振り。 こんな樹脂成形品までわざわざ作ってくれているのだから 大したものです。さすがは高額ラジカセ |
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徐々に形になってきました。 この組みなおしで偶然治ってくれていたら、 嬉しいことカギリナシなのですが…
今迄、この頁って偶然やら運の良さで持っているような場面も多かったですから… |
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スピーカケーブルなかの取り回しも わかりやすく、外しやすく付けやすく、 そして程よい固定がなされるもの。 そんな「程よさ」が、自分の求めているものとマッチするのか、 とにもかくにも触ってて嬉しい瞬間です。 |
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しかしなあ…部品点数がかなり多いのと、 基板がボックス状に組まれているので 何処かで接触不良を起こしてないかと不安になったりもする… |
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というわけで、完成!! いやー、今回もなかなかやりがいのある個体でした。 こうして見ても重厚感のある、実にいい感じのフォルムです
末永く、この蛇をじっくり飼いならしてみようと思います。 |
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今回の経費 本体\1236 振り込み手数料\210 送料1270 計\2716でした。
バブルラジカセを愉しむ頁に戻 …れないのです。
…それは、この後99を起動させてみてのこと。
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ガ チ ョ ー ン まだ症状は改善されていません。 なんてこったい。ここを突き止めてみます。
今思えば、この時点で止めておけば良かったのですが… A型の完璧主義がそれをさせなかったのでしょうか。 |
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こうなったら、アンプを疑ってみましょう。 もっと奥まで入り込んだ解析ができない私が悔しいところ。
只の、しょうもないチェンジニヤなんですナァ… 要は、疑った箇所の部品を交換して、直ったらラッキーという修理法。 笑ってやってくれい。 というわけで手前の基盤。部品取りDT7のものです。 |
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というわけで、数分前まで形になっていた蛇をもう一度解体。 そろそろ疲れが出てますぜ、ダンナ。 もう必死です。 どうしても1000円で私の素敵な玩具を奪って行ったヤンキーカップルが悔しいようだ。 おまえらなんか、キティちゃんのラジ(略 |
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まぁ、子供のようなことを言ってても仕方ないですね。 ここまで辿り着きました。 アンプICなどの換装を目論んでみます。 |
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チューナ基盤。左がDT7で右がDT99。 DT7もDT99もAM/FM/TV(U/V音多)なので 構成は一緒かと思われ…るのですが、
DT99の方がしっかりシールドされてますね。 |
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アンプなど基盤。 左がDT99、右がDT7です。 出力は一緒であった筈なのでICは互換性があるかなぁと思った次第。 |
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基盤にみいろんなことが記されています。 ベースは77のもののようですが、それに99独自のものを追加して 色んな機能に対応させている様子。 |
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TA8223Kと読める。ナンジャコレ?ぐぐってみる。(PDFです) >東芝バイポーラ形リニア集積回路 >シリコン モノリシック TA8223K 低周波電力増幅用 >TA8223Kは、ポータブルカセットレコーダ用に開発された >2チャンネル内蔵のパワーON/OFF機能付きオーディオパワーICです とのこと。 |
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コンデンサがイッパイ生えてます。 | |
というわけで… あの、当時の私はここを疑っていたのですが、 先 程 の T A 8 2 2 3 K も 疑 っ た ほ う が い い ん じ ゃ な い で す か ぁ〜 お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い・・・・・・・・・・・・・・・・・…………… 取り返しの付かない過去に向かって響く虚しき声。 |
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DT7の基盤からICを抜き取る段取りを進める。 ふと、99の基盤をもう少し調べてみる気になって… |
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と、DT99の基盤に妙な箇所を発見。 こりゃ半田盛りなおして見たほうが良さげ。 |
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表を見るとこんなのがくっついてました。 はて、音と関係あるのかな… |
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まぁ全部換えてしまったほうがいいわな…と 換えれそうなものは全て引っこ抜く。 |
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一応、こんなところも洗ってみよう。 チマチマとフレキの導通チェック。
問題は無いようです。 |
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さてさて、IC挿し込んでみますか。 治っててくれ〜 |
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治っててくれ〜 | |
音 が 出 な く な っ た …… 負 け た 、 モ ウ ダ メ ダ …
_| ̄|○ |
そして、暫しはDT99のことも考えずに毎日を過ごすわけですが…
必死になってヤフオクを漁り倒す私・バブカセ屋敷の住人。
遂に出てきました、RX-DT99。リモコンと取り説もあるが、機能不全のジャンクとのこと。
これは行くしかない。戦うぞ!!まだ500円少々だ。これを落札できたら…
終了が朝だったので、仕事中にコッソリと入札…なんと710円で落札!!
その日一日、もう子供のように元気なワシ。残業もバリバリ行くぜ〜
帰ってから、メールを開く。やったね、確実に落ちてます。
続いて、落札画面を開きます。
私のIDにご満悦。、と。
商品説明を読んでみる。
…
梱包は業者にしてもらうんですか…
まぁ、知れてるかぁと…ん、出品は…
北 海 道 …
…背筋に吹雪が吹き始めました。
質問欄に数件、質問があります。やっぱり99は人気だなぁと思いつつ…
(プライバシーに関わるものなので、一部修正致しております。)
関東で3000円…
関西だと…
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
それで710円止まりだったのか…
自分も、よく読んでから考えればよかったのにと思いつつも、
入札した、落札したということは、どのようなことがあろうと(そりゃよっぽどのことなら別ですが)
この品物を取引するという意思をもったことであるというわけでして。
まぁ、当方としても色々と付属品が付いたDT99が手元にやってくるのだから、
素直に喜ばねば。しかし財布への打撃はヘヴィーであります。頑張れ、そして働け俺。
出品者の方は、新品で購入されてからずっとこの99と連れ添ってきたのですが、
あまりに調子が悪いのでヤフに出したとのことです。
前所有者の思いを引き継ぎ、この手で99を蘇らせてみましょう。
というわけで、ここからRX-DT99 3台目編
DT99がやってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━
!!!! そして梱包+送料で3680円が去ってイッタ━━━━━━(´・ω・`)━━━━━━ !!!! 沖縄、北海道や離島の方の辛さを、今こうして味わってみます。 |
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うわー、天気いいなぁ〜 雨でも降ってるならば、自分も引き篭もる理由ができるのですが、 こんなに天気がいいと、引き篭もってラジカセを直すことに 罪悪感すら感じてしまうのでした…
せめて嫁さんと休みが合えば、色々と外にも出れるのですが… そうなったらなったで今度はPCに向かう時間すら与えてもらえなさそうな予感… |
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しかし上の画像で我が家が特定されそうで怖い。 ヤフーの賃貸情報でも、常に出てる物件です。 家賃も手ごろで、管理人さんも良い人ですし、いい所なんですよ。 もし、特定して移り住んで来られた方には挨拶代わりに 今ならもれなくRX-ED55をプレゼントします。
ホンマに移り住んできたら面白いのですが |
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皮を剥いてみる。 う〜ん、やっぱり格好いいよ、DT99!! 頑張って直してやるからな!!
ニコイチで… |
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それでは、いってみましょう。症状を…
パッパラバーや…こりゃあかん。舌まで出しやがった 全くもってまともに動作してくれません。
DT99って… |
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FM。 鳴 り ま せ ん _| ̄|○ こりゃ手放したくもなるわ。
まぁ10年以上も使ってきたのだから、 減価償却は果たしたでしょうけれど… |
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それではニコイチ開始。 手前が…アレ
今見ると、どっちがどの個体だったかわからない… |
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どっちの個体も、アンテナ折れてるし_| ̄|○ | |
ところで、リモコンは何処にあるのだろうか… 必死で掻き回したのに見つからない…と思っていたら、こんなところに巧く内臓されていました。 |
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よーし、これで全部揃いました。 何にしても、リモコンと説明書が嬉しいですよね。 |
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それでは分解いってみよう。 カセットは不動です。 まぁ、リ(略 |
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そして中枢部を外す。 さて、どこをどうすれば治るのでしょうか。 |
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基盤だけを引き出す。 ここに持って来るまで、数分とかからないのが松下の設計の良さ。 |
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一応、識別番号をマーキングしてみる。 今回落札したのが2番です。 |
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ん… エンクロージャが黒い… なんじゃこりゃ…色々と違いがあるのね |
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基板。上が1号機、下が2号機です。 見た目の違いはなさそうですね |
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コブラ頭。 とりあえずここをゴッソリ入れ替えてみて… |
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この状態で電源を入れてみる。 レベルメータは振ってないな… ていうかオイ、普通FMなんだからノイズが出るのでは!? _| ̄|○
色々と部品を入れ替えてみましょう |
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今度は操作パネルを入れ替えてみて… ダメダ ならばアンプ基盤を入れ替えて… ダメダ ならばここをこうして、こうしてああして… ダメダ ならば… |
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本当に、本当にモウダメダとおもって呆然とする。 8000円近く使って、自分は部品取りしか手に入れることができなかったのか… 頭の中で、赤ジャージどもが笑ってる…
ならば、もう一度…これでどうだ、 おおっ!!!!!!ちゃんと動いてる!! |
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やった、遂にやった、音もちゃんと出てる、 1号機のように無信号時でもレベルが振ったりすることも、Rchの音が弱いということもアリマセンでした。
やりました。勝利です。 しかし、どこをどうしたという組み合わせを忘れてしまった。なんてこったい
というわけで、今度はコブラ頭の不調を診てみる。 |
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画像ではわかりにくいのですが、回転しているギアの隣にスイッチがありまして、 それにテンションを掛けているスプリング等が外れて逝かれていただけのようです。 ここを直すだけで、コブラトップは動作してくれるようになりました。
頁の頭のほうで紹介した軸部分の半月状になったスプリング止めですが、 残念ながらこの個体では割れてなくなっていました。 スプリングのテンションを調整することでなんとか。 |
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あぁ…やった… 遂に、遂にDT99が…
至福の瞬間!! |
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グライコもバッチリです。 さすがDT99、各バンドをみっちりいじれます。
しかし他のAIコントロールはイマイチよくわからないので、 これから説明書と向かい合うことにしますか。 |
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筐体の塗装にはほどよくラメが混ざっているので、 光を当てると実に綺麗に輝きます。 DT99、最高です。 ボタンだらけで超弩級なのもいいですが、こんなスマートなのもいいですね。 |
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それでは、リモコンを。 実に巨大です。こんなにでかくてどうするのと思いもしますが、 色々な機能がバッチリこもっています。 しかしリモコンでAIコントロールまでできるとは… <REV/FWD>はジョグダイアルと連動しているのだろうか。 |
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実はこのリモコン、かなり調子が悪く、 思い出した頃にしか信号を出してくれません。 また色々と調べなければならないのですが、 今回は紹介にとどめておきます。
この頃はまだリモコンにCOBRA TOPの表記は無かったようですね。 さすがに照れたか。リモコンの表記は909/707の登場を待つこととなります。 |
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ほれ、ポチっとな。 …ぐぃーーーーぃーーん アァ、タマラン、バブカセ万歳…
…と、いうわけで…かなりの長編となりましたが、お楽しみいただけたでしょうか。 地べたに置くと映えるフォルムなのはヤマヤマですが、 今は、バブカセ棚の最下段に据えてあります。 |
というわけで、今回の経費…
1号機 | |
落札価格+ヤフ手数料 | \1236 |
振り込み手数料 (郵便口座) | \210 |
送料 (黒猫大和) | \1270 |