バブルラジカセを愉しむ頁→RX-DT901
このモデルが出現した頃、私は既に高校生でした。
コブラトップ特有の床に置いていたらいつかは頭を蹴飛ばしてしまいそうな奇抜な形状にどうも馴染めず、ラジカセからは少し離れていた頃、
パナソニックから「サイバートップ」たる新型が発表された。
カセットが電動でポップアップする妙な構造にも惹かれましたが、何にしてもこのスタイリング!
これはいい!と食指が伸びましたが、当時既にhalf(SC-CH700)を持つ身、そして収入は原付につぎ込む貧乏人には
到底手の届かない代物でした。
それから10年。
DT9を入手してバブルラジカセ熱が再燃しきっている最中、ヤフオクを流し見していると…おおお!!サイバートップ、そしてこの表示部…DT901だっ!
すかさずウォッチ。商品説明文によるとリモコンは無い様だ。作動に関しての記述はなかったが、写真を見る限り動作しているようので導入を決意。
終了時間が朝9時…仕事中にトイレに忍び込んでひっそり携帯から入札…特に動きも無く、落札完了。
数日後、宅急便にて到着。宅急便のお兄さんもこんなものばかり買っているので不審に思ったりはしていないだろうか(苦笑
我が家にバブルラジカセがやって来た その2 RX-DT901編
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宅急便の兄さんから受け取る。少し構えていたのだが…妙に軽い。 全然関係無いラジカセなんかが入ってたらどうしよう… ってんなことないかというわけで梱包を解く。プチプチを開く瞬間が堪らない。 いや、本当にへぼいラジカセが入ってたりしたらたまらんのだが… |
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そんな心配をよそにDT901登場!いやー、格好良い!ぼってりしたDT9と並べると実にスタイリッシュだ。 やや紫がかったスピーカネットが実にセクシィです。 しかしDT9からすればかなり贅肉を削いだようで、意外な軽さには驚いてしまった。
早速試験開始。特に問題無く使える。いい買い物だ。 |
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画像ではわかり難いが、ディスプレイ内に妙に埃が溜まっている。 しかし筐体には特に致命的な傷は見られず。 表示部周りの多数の磨きキズからすると、とても大事に使われてきたようだ。 うむむ、今回も単なるディティーリングとなりそうだ。電子回路の知識は全く無いので有り難いことなのですが。 |
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ラジカセを彩る表示部。綺麗な青緑に輝くバックライトは見た感じEL素子を使っているようだ。 現在では特に大したことでもないが、当時としては結構珍しいかと。 しかし、思ったほど照度が無く、DT9の如き視認性の良さはこの機種には無い。 そして残念ながら、中堅機のDT701ではバックライトは省かれていた。 この機種は表示部がやや奥まった位置にあるので、 バックライトが無いと表示部が暗くて見辛いといういかんともしがたい欠点があるのだが… この901にしても電源オフ状態ではバックライトが減光せず消灯してしまうので、 夜間は時計としては機能してくれない。 結局、減光機能が付いていたのはDT7だけのようです。
DT901のもう一つの美点はスペアナ付きグライコ…と言いたいのだが、表示は5バンドなのに、 なんと調整できるのは実質3バンドなのだ… いや、これも任意で調整できるだけマシと思わねば! |
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カセットがポップアップする様を露光で撮ってみたのですが、おわかりいただけるでしょうか… CDのローディングも電動トレイ。何かと電気仕掛けが盛り沢山。サイバーですね(意味不明 |
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普段使う基本的な操作は天面のキー、そしてそれ意外の設定はフロントのメニューを用いる。 例えば、お約束の重低音回路こと「S-XBS」のレベル調整は (MENU)[SOUND](SET)→(MENU)[S-XBS](SET)→(+)(-)(SET) といった感じ。一昔前の携帯電話のようで正直使い辛いです。 おまけにジョグダイアルも廃止されている。 普段は触らないからいいだろと言われそうですが、常にいじくっていたい私としては少々不満です キーの感触もややチープ… |
| 暇をさせると何気にこんな表示もする。可愛いヤシだ。 | |
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あれ…AUX入力が省かれている…PCのスピーカ代わり等に使おうとしている方は要注意。 何時の間にかFMの外部アンテナが付いている。 私の家ではポールアンテナだと少々物足りないので、これは有難いです |
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さぁ、早速解体開始。背面のねじを緩める。この手のシリーズ全てに言えることですが、 キャビネットの止めねじがキャリングハンドルと共締めになっているのもなんだか合理的。 そしてパックリ割って前面を引っこ抜く。さぁカップラ抜くぞと… あれ?なんとカップラはパネルに固定されていて 一緒に外れる構造となっておりました。(画像参照) ここまで整備性に徹底されるとこっちが恐縮してしまう。 まぁ組み立て行程の省力化も共に狙っているのでしょうけど。 |
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上の画像にあるように、 スコーカ背面にはDT99と同様のカップ(エンクロージャ)が。 やや容積は落ちているものの、わざわざこんな物まで付けて音質に拘る姿勢がいい。
只、省スペース化とコストの絡みか、スピーカはやや小振りの物に。 スコーカのセンターキャップの出っ張りが異様。 |
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こんなに簡単でいいのか!?というくらいあっさりバラバラになってしまいます。 天板ネジ3本、中枢部は2本、CDプレーヤ部はなんと挿し込み式でネジ無し… 電気系の接続はコネクタが楽々外せて…家電分解の入門教材としては最適ですね(笑
液晶表示部に何故か磨き傷が見られる。過去に一度分解清掃をされているようだ。 |
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裏側はくすみ、そして何故か埃が溜まっており、 表側は小キズの多かった表示パネルを溶剤入りワックスで徹底的に磨く。 一応外せるかどうかを確認したのだが、なんとネジと爪で完全分離するようだ。 更に表示窓の部分が爪で外れる… 今なら一体で作って接着剤だよなァ…凝ってるワ、これ 折角やり易く造ってくれているのだからと気合入れて磨きました。 おかげでピカピカ、嬉しい輝きです。 ここをビシッと仕上げると全体的な見映えにテキメンに影響しますからね。 表示部の埃はどうやらサイバートップことカセット蓋の隙間から徐々に侵入してくるようです。 定期的な清掃が好ましい。 DT901に限らず、パナソニックのバブカセはここに埃が侵入するケースが多々あります。 DT55/DT501/DS35…表示部の彫りが深くなったのも一因? |
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ちなみにこれがサイバートップを開け閉めする駆動部の大元。ちゃちいゴムベルトは何時かは弛み、 そして開閉不能を誘発するのだろうか。 |

ミニ四ファイターの如し速攻組み立てで今回はあっけなく完了。まぁこれくらいの方がお手軽で楽しいです。
こうして見ても、実に優れたスタイリング。美しいです。
この後、バブル崩壊の影響か、パナソニックのCDラジカセも不要な贅沢を削いだモデルが次々と登場し、
現在に至ります。現在はRX-ED50と呼ばれるモデルがCDラジカセ最後の牙城を守っている模様。
フルリモコン、デジタル出力、アナログ入出力、MASH、カセットはフェザータッチのメタル対応Wリバース。
ラジオはシンセサイザチューナ、CDは電動ローディングトレイときたもんだ。
これだけ付いても、お値段は実勢¥15000〜20000程。
考えてみれば、当時この予算では「リモコン無し、ラジオはアナログ、
カセットなんかはガチャガチャ」のCDラジカセすら買うことは出来なかったのだから…
そういや、和光デンキのチラシ常連だった、廉価ラジカセ専門の「CROWN」は何処へいったのか?
◆後日談
出品者の方からメールを頂きました。
なんとリモコンが発掘されたので定型外郵便にて発送していただけるとのこと!
それも送料を負担していただけるとのこと…嬉しい…ここまでしてもらえるなんて…
DT901のリモコン付き完動品が2100円…おそらく人生の上でのかなりの運を使ってしまったかも知れませんが(笑
程なくリモコンむ到着。開封してみると…
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なんと!リモコンが小さくなってる!! しかしよく考えてみればわかること。 メニューキー(緑のラインが引かれた部分)がリモコンにも装備されているので殆どの操作を賄えるのだ。 逆を取ればリモコンで全てを操れると言う凄さ。 そう。CDやテープのトレイ開閉もリモコンで出来る…ってこれは要らんやろ(苦笑 ちなみに、リモコンで直に操作できる機能はSLEEP、DISPLAY、EQ MODE、サラウンド、時刻呼び出し。 |
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状態は良好。汚れも少なかったが、ここは一発洗浄。台所洗剤で優しく洗う。 リモコンを割る時は慎重に爪を外しましょう。 |
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というわけで更に便利になったDT901。 稼動率はなかなか高し。 |
◆使用してみて
既にDT9が手元にあるので、どうしてもこれとの比較になってしまいます。ご了承下さい。
上でも挙げたように、本体操作の場合、メニューを選択して設定を進めるという動作が慣れるまで面倒です。
例えリバースモードであろうと、CDリピートであろうと全てここを介して入らねばならないようです。むむぅ。
対してリモコン。キー数こそ少ないが、メニュー機能を活用してなんと全操作がリモコンで可能となっているのは見逃せない。
ところで…こやつはなんと喋る。DT909もそうであったと思うが、30分ごとに時報を打ったり、CDが入っていない場合は「しーでぃ が はいって いません」
と教えてくれるナイスな奴だ。地元のJR線の駅における自動放送よりはギクシャク感も無く、いい感じです。
チューナー部はAM/FMワイドとなり、テレビ音声は省略。そのかわり、AMステレオが新たに加えられています。
時代の流れを忠実に辿っていますね
筐体の材質も最近の乗用車の内装が如し妙にテカテカした安く見えそうな樹脂を使っています。
この辺りは「パナテトラ」を採用していたDT9に軍配をあげたい。
音に関してはあまり知識も聞く耳も無いのですが、明らかにDT9より音の深みが無くなったような…
良くも悪くも、ラジカセの音といった感じです。サラウンド回路も試してみました。バブルの音がしました(謎
DT9と比較すると、どうしても負い目を見なければならない部分がありますが、
単体で見るとものすごくハイグレードなゼネラルオーディオであることは確か。
比較対象がある意味、悪いみたいですね。
私的には、操作したい所に素直にサッと行くことが出来るDT9の方が似合うようです。
しかし、ここで出会ったのも何かの縁。末永く大事に(DT9とローテで)使っていこうと思います。
アレコレ言いながら、結構気に入って使っているようで…
そしてこのスタイルに見惚れている私がそこにありました。
2003年5月7日画像貼り直し、修正
2005年4月17日修正
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