バブルラジカセを愉しむ頁分解整備頁→RX-DT8

もう十年ひと昔のことになりますが…。

地元の電気屋の廃品置場でこれを拾いました。まだその頃は廃家電を飯の種にする人も少なく、

廃品置場もオープンスペースでありました。早速、原付のガソリンタンクに無理矢理載せて家まで運び、

DC入力も無いこのラジカセを、DC無理矢理直結で買ったばかりのジムニーに車載という…

今ならバブカセファンに殺されかねない荒技で使用していました。

元々調子の良くない個体でしたが、暫しの使用を経て遂に起動しなくなり、お役御免となりました。

この個体は、ちょっとした部品を残して廃棄となったのですが、DT9にCD蓋の覗き穴、DT70にスピーカなどと

それなりに残った部品は活かされています。

ですが、今回ほど…全部を残しておいたら良かったと思ったことは無かったでしょう。

 

さて、時は10年経った現在。RX-DTシリーズはご存知のように…金銭的に入手が実に困難になってしまいました。

2chの影響力もさることながら、こんな頁を作ってしまった私にも、少なからずと責任があると自負しています。

 

ある日。RX-DT8のジャンク品がヤフオクに出品されていました。

当時から、DT8はなかなかのレア物だったと思われますが…21世紀の今だともう当分は出てこないだろうなぁ、とウオッチリストに。

かなり具合の悪いジャンクのようでして、値段がなかなか上がらない。これなら買えるかも。

終了間際にすっぱり入札、ギリギリ落札。

10年を経てまた入手することができたDT8、それではいってみましょう。

 

最 初 で 最 後 の 混 血 機

rx-dt8title2.jpg (15387 バイト)

 R X - D T 8 編

 

rx-dt8-001.jpg (7320 バイト) 今回は久方ぶりに、思いの込もった

ワンオーナー物件でした。

 

気合が入ります。

rx-dt8-002.jpg (11205 バイト) 手書きがいい味出してます。

 

状態としましては…チューナ○・CD×・カセット×・バックライト切れ

筐体の程度は上々。

rx-dt8-003.jpg (17086 バイト) なんと完品です。

取り説まで付いてます。

 

このタイプのリモコン…気が付けばこれで3つ目です。

rx-dt8-004.jpg (14066 バイト) 脱皮。

どうですか、この貫禄。

rx-dt8-005.jpg (9679 バイト) ブログ用画像をもう一度。

前面の裾部分にこのような

弧を描くような彫りが入っています。

rx-dt8-006.jpg (14362 バイト) 電源投入。

キレテマス。

rx-dt8-007.jpg (11671 バイト) DT8の最たる特徴であるLEDレベルメータ。

FD65辺りから脈々と続くこのメータも

これ限りとなりました。

 

与えられたスペースを活用するために

右肩上がりの配置になっているのが特徴です

rx-dt8-008.jpg (10480 バイト) CDの動作を確認してみる。

検知スイッチに綿棒を挿し込んで…

 

レーザービームが出ていない…

rx-dt8-009.jpg (13616 バイト) チューナ動作確認。

音は出ているのだが、右ウーファから音が出ていない。

はて…

rx-dt8-012.jpg (11616 バイト) 8の付くモデルはDT80とコレと

コンポタイプのDT800くらいでしょうか。

 

分類で8系にできないこれ、どうしようかな…

rx-dt8-013.jpg (12954 バイト) 右ウーファから音が出ない件を疑ってみる。

ヘッドホンジャックの異常を見てみるが…

 

ホジホジ

 

今度は左も音が出なくなってしまいました_| ̄|○

rx-dt8-014.jpg (15711 バイト) その辺りがおかしいのは確実なので、

早速割ってみます。

rx-dt8-015.jpg (15858 バイト) これはヘッドホンジャックの裏側にある

スピーカケーブルを振り分ける基板です。

 

この通り…ものすごいことになってしまってます

いったい何をどうすればこうなるのか…そして、治るのか????

rx-dt8-016.jpg (17600 バイト) CDドライブ。

これは換装でなんとか。

rx-dt8-017.jpg (16448 バイト) 実家を解体するときに発掘したCDドライブ。

 

RX-DT8のものです。

できれば、RX-DT9の一号機を修復する際に出てきてくれれば

ありがたかったのですが。

rx-dt8-018.jpg (17127 バイト) クリーニングを施して、換装開始。

瞬速で完了。

rx-dt8-019.jpg (14687 バイト) CDトレイが陥没していました(´・ω・`)

嵩上げを施しておきます。

rx-dt8-020.jpg (13957 バイト) TEST。

 

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

rx-dt8-023.jpg (8800 バイト) さて、なんだかDT9の修復作業と

内容が似たり寄ったりになってまいりましたが…

 

バックライトの修理を行います。

rx-dt8-024.jpg (13213 バイト) 試しに青色高輝度LED化を。

やや照射範囲にムラがああるが、なんとかカバーできそうですね。

ですが…

rx-dt8-025.jpg (13247 バイト) 今回も電球にて復帰。

って、

アンタLED化とか興味無いんじゃ…と思われそうですね。

rx-dt8-026.jpg (14275 バイト) 日本橋のデジットにて入手した電球。数百円にて入手可能。

 

それを知る人だけの同意がいただければ嬉しいのですが、

これ、RC-X750のバックライト電球に酷似してますよね…

rx-dt8-027.jpg (14402 バイト) ハンダ付け、熱収縮チューブで仕上げます。

DT9では3つある電球は当然2つになっています。

rx-dt8-029.jpg (11401 バイト) ハンダゴテゴテ…

何でも盛れば良いという私は、

塗料も厚塗り、メシも大盛り。

rx-dt8-030.jpg (14848 バイト) 余った配線も

うまく取り回して…

 

うまくいかない(´・ω・`)

rx-dt8-031.jpg (14761 バイト) よっしゃ!!復活です。

美しいグリーンのバックライトが戻ってきました。

これはDT8/9用の予備として

もっといっぱい購入する必要があるな…

rx-dt8-032.jpg (16026 バイト) ヤレヤレ…これはなかなか大変なことになっているだけに

完全な復帰が難しいと思っていただけに、ここでけでもなんとかなって

良かったと思います。

 

しかし…まだまだ重要なポイントが残ってはいるのですが…

rx-dt8-033.jpg (11894 バイト) こんな状態で浸ってみたり。

民生用オーディオの中では比較的ヒカリモノが少ないCDラジカセですが、

これはなかなか煌びやかでよろしいです。

rx-dt8-034.jpg (15577 バイト) さて、バックライトが治ったら

次は音が出ない件を煮詰めていきましょう。

 

しかしこれ、派手に侵されてますなぁ…

電池の液漏れも無さそうなので、いったいなにをこぼしたのでしょうか…

rx-dt8-035.jpg (16066 バイト) 基板の文字でもおわかりいただけますが、

ここから左スピーカに、反対側の損傷した部分から

右スピーカへのケーブルが出ている。

スピーカケーブルはフラットタイプの最低限のもの。

rx-dt8-036.jpg (14420 バイト) 右出力近辺。

一応修理を試みたのですが、納得がいかないので

もちいどやり直してみます。

rx-dt8-037.jpg (11733 バイト) 徹底的にハンダを吸い取り、

真鍮ブラシで汚れ取り。

 

初代DT8の基板、残しておけばと

いつものように後悔…

rx-dt8-038.jpg (14745 バイト) この状態でテスターを当てて

導通不良箇所を洗い出す。

 

ついでにここも怪しいヘッドホンジャックを

初代DT7から移植。

rx-dt8-039.jpg (15536 バイト) ここも相変わらずハンダ盛りすぎの感がありますが…

導通を出すために…(言い訳)

rx-dt8-040.jpg (12465 バイト) この状態でテスト。

 

やはり右ウーファから音が出ない…

rx-dt8-041.jpg (17836 バイト) テスタで調べたら一本だけ通っていない箇所が。

ここだけだったのか…

rx-dt8-042.jpg (16246 バイト) 再度テスト。

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

rx-dt8-044.jpg (10453 バイト) サッサと組んで試聴。

DT9と比べて低音が弱く感じるのは

個体差なのか、バストレ調整幅に拠るものか。

rx-dt8-046.jpg (20482 バイト) それでは、各部詳細??画像を貼って参りましょう。

 

カセットデッキの修理画像が無い!!とお叱りを受けそうですが、

 

…先送りで…スミマセン

rx-dt8-057.jpg (7803 バイト) レベルメータ再掲。
rx-dt8-063.jpg (13644 バイト) 奥にピンが寄っていますが…

音質調整はDT7と同じもの。

DT9との並びは後々紹介。

rx-dt8-065.jpg (10010 バイト) この辺りはDT9と同じものです。

一桁シリーズのみ(と思われる)

S‐XBS電照表示。

 

15年は経った今でも、携帯オーディオでご健在ですね。

rx-dt8-069.jpg (9473 バイト) 散々紹介しましたが、ディスプレイ。

このでかいディスプレイ、カッコ良かったです。

 

今思えば、初代DT8もバックライトが切れていまして、

原付用のパーツで補修したのを思い出しました。

rx-dt8-074.jpg (12349 バイト) さてさて、一通り遊んだ後は…
rx-dt8-075.jpg (11836 バイト) 我が家の通称「玉座」に位置する「奴」が居ない…
rx-dt8-076.jpg (17019 バイト) DT9出張!!

8と並べて比較してみましょう

rx-dt8-077.jpg (11094 バイト) 筐体色。材質の関係もありますが、

9は塗装が施されている様子。

 

8の筐体色はいわば7と同じ黒光りです。

rx-dt8-079.jpg (14794 バイト) 更に一枚。

8は手入れが良かったため、輝きが一段と際立ちます。

rx-dt8-082.jpg (14734 バイト) 9の天面。

ボタンダラケですね

rx-dt8-084.jpg (12558 バイト) 8の天面。

当然ですがEQ関係のキーがスッキリなくなっております。

rx-dt8-050.jpg (16243 バイト)

手入れが良かったのは愛情の証。これからはバブカセ屋敷で大事に使っていこうと思います。

今回の遊興費

本体\1900+送料1600+手数料130

計\3800でした。

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2005年7月23日作成開始

2005年8月9日作成完了

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