バブルラジカセを愉しむ頁→分解整備頁→RX-DT505
友人のDT70Dに魅せられ、DS50に惹かれつつ、DT7の衝撃を食らい、ラジカセ少年への道を辿った私。
コブラトップ登場と共に自分の未熟だった価値観との違いを感じ、次期機種であったテクノコブラにも馴染めない。
だが、下級モデルはずっと普通な形。オーソドックスなのはいいが、プアな装備に食指は伸びず、
DT901の登場まで悶々とする日が続くのでした。
ところが、です。そんな上級機偏向であった私にも、これはどうだろというモデルがありました。
RX-DT505。あきらかに廉価機なのですが、妙に背伸びしようとした造りが何故か引っ掛かる。
しかし、程なくDT901がデビウしたので…そんなことはすっかり忘れてしまうのでした。
月日は流れ。こうしてバブカセ収集に再燃する日々がやってくるわけだが、流れた月日と共になくした物も多い。
おかんに捨てられてしまったカタログの束。DT8の残骸、そして、豊富に持っていた筈であるバブカセ知識までも。
DT501をいじくっている時にふと思う。一桁機はDT5。二桁は55。今触ってるサイバー物は501、ならばDT505ってのはあるのだろうか?
記憶がスッポリ、抜けてしまっていたのだ。
こうなってしまったら、突き止めるまでは収まらない。詳しくはDT55の頁に書き綴ったので(以下略
なのですが…そう、ぐぐってみて、うーむ、それならヤフオクで…そこで検索に引っ掛かったのが今回捌くDT505です。
あくまでも高級志向。廉価機には触手が伸びない私だったはず。
ですが、DT505が持つ妙な豪華さが、そう、身分不相応?な豪華さに惹かれてしまったようだ。
そのままで落ちるならと思い、出品価格で入札。暫ししてから、PCを開くと…
DT505が我が家にやってくることが決定したようだ。思えば、DT9を落としたときもこんな感じだったなぁ。
…これぞある意味「バブル」ラジカセ R X - D T 5 0 5 編
DS55がほぼ完成…というときに、ホイ、やって来ましたDT505. おかんもそろそろ怒ってます…((;゚Д゚)ガクガクブルブル DT70をいじってから、DS50が欲しくなってきた。
この時点では下に置かれている物体の内部があんなことこんなことになってるとは 知る由も無し… |
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実は、送金以降もなかなか連絡がこなく、DS55と共倒れでもするんかいと思っていたら… 出品者の方が病気で寝込んでいたそうで… わざわざ謝礼の電話まで頂き、こちらも安心感謝アメアラレ。
で…品名。うむ。出品者殿の粋を激しく感じます。単刀直入でヨロシイ!! |
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プチプチにボンヤリと映る大きなディスプレイ。 何故かバブリー… 期待は高まることをやめようとしない。 |
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デターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー イオン・コート・II!!!!!!!!!!!!!
じゃなくて…ゴキブリに頭をやられたのかオレワ… どうですか。このナリの良さ。707/909に決して劣らずの威張り様。 コブラトップになりたくてなり損ねたヒネクレモノなフォルム。 ゲテモノの香りがプンプン。問答無用。えげつなさの中にあるかっこ良さ。 DT707はコイツのグレードアップモデルであって欲しかったような。 |
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見て下さい!蓋です。5が付くモデルに蓋がついてます。 ちょっと書いてて興奮気味なアホォですが… カセットがこんな所に…これはおそらくコブラ機の応用ですよね。
しかし奇抜というか子供騙しというか…流線型でアグレッシブなスタイリング。 |
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オークションの画像ではずっとボリウムダイアルと思っていたこのつまみ。 なんと…JOGダイアルでした…あんたどこまで上級志向なんよ… ただの+−キーでええやんか…無理せんでええんよ…
と言いつつ、そこにはあまりの充実度にやけている私が。 |
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キー。えぐい前面に対してなかなか落ちついた処理は好感が持てる。 しかし妙にキーが少なくて寂しさも感じてしまうのでした。 |
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うーむ。 スポーカの構成は10cmウーファと件の電子工作キットなのだろうが… このエラ!!ダクトの彫り!! オオゲサなツィータ(タイプ)!!でっかいスピーカカバー!! こけおどし効きまくりです。ダサかっこいい!! |
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表記はこんな感じ。上のはまあいつもと一緒ですな。 消費電力22Wは、他と比べてちょっと省エネでもあります。
で、下の画像。底に書かれていたのですが、どうやらパテントに関するもの。 一体…なんなんでしょう? |
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背面端子。5系ではこれが最後のものとなるCD OUT。 さよならCD OUT。また逢う日まで。 |
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表示部。でっかいです。ものすごくでかいです。 次期DT501のみみちさからすれば、何故にこんなにでかいのかは不明。 707と共用でもしたのでしょうか。 ちなみに文字のピッチも大きめな独特のフォントです。 で…何故か電源オフでもボリウムレンジは表示しっぱなし。 電源投入前にボリウムを確認できるので、大音量で電源を切ったまま 深夜にうっかり電源投入…という悲劇は回避できるわけですが… |
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なんででしょうか。廉価機ですよこれ。 電動です。ボタンを押せば簡単にオーポン。 リモコンでも操作できてしまうわけでして… すごい…ていうか勿体無いなぁ これでバイアンプで云々…と妄想ばかりが膨らむ。
しかし、目の前には廉価機である「5」の型式が転がっているだけ。 |
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取り敢えずジョグダイアルを使ってみる。Bの字体がイカシテますね。 音質調整はTONEが+5〜-5、S-XBS(何気にSです)が0〜10の各10段階となっとります。 音は意外と良し。DT501と同様のスピーカ故か? う〜ん、ラジオのチューニングなんかがもう便利で便利で。
そう。うちのバブカセでジョグダイアルが付いてるのはこれだけなんですワ |
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CD選曲もOK…なのですが、前面に配置された基本操作キーのおかげで こんな感じになっちゃうわけですわ。 気長にイチ・ニーで操作しろということですね… もんじゃ焼きのようなラジカセだな…セッカチな関西人の私としては…?
ワタクシ、この手ではデブに見えたりしますが、実は180cm・58kgのもやしボディです |
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背面バスレフポート。指が入りそう… (抜けなくなるので注意) |
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それでは分解行ってみましょう。 筐体の程度、そして埃の蓄積は大したものではないのですが… 頁的にはバラさないとね。中身も見てみたいわけでして…と。
DS55の如く分解し難いラジカセだったら嫌だなぁ。 |
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天板を止めているネジ。こんなとこにも隠れてます。 JOGダイアル内には隠しネジはございません。 |
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前面パネルを外す前に。 CD蓋は上方に引き抜くようにすれば外れます。 こうすることで、前面パネルをカワすことができる…と。
DT901もこうだったかな |
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あれ、抜けない。暫し揺する、こじる、あれれ? ネジは全て抜いた筈なのだが… 色々と確認するが、何処もおかしくはない。
グッと気合を込めると…ゴソっと割れました。 スピーカのコネクタが頑張っていたようです。 |
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スポーカ。いつものアレです。DT55からウーファ径を抑えたわけですが、 結果として聴き易い音になっている感じがして好感が持てます。
オオゲサな表側と裏側に貼り付く電子工作キットのハーモニー。 |
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エラの裏側。そしてスポーカのコネクタ。8本/3本使用。 バイアンプに改造したい… こういったジャンルに対する能力がない自分が悔やまれる。 |
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中枢を成す部分。表示でかっ!! バックライトツケタイナァ… |
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スピーカ裏側。チューナは晴れて中枢部にお引越しできた様子。 トランスを追い出してフェルト貼りまくりで音にどう変化がでることか。 いつかは実験してみたいものであります |
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ネジ。おそらく2本外せば… | |
ごっそり。整備性最高決定。 筐体に直付けなDT55からすれば飛躍的な進歩を感じる。 |
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CDプレイヤはこの通り、中枢とフレキとコネクタで繋がっているだけ。 99や901のように、ネジ無しで挿し込み式。 ラインでの省力化に一役買っていることでしょう。
フレキは基盤の内の奥深くに刺さっているようで 差し込みには慎重さを求められるわけですが。 |
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表記こそ無いものの、MASHは普通に載ってます。 この手のドライブなら全部乗ってるみたいですね |
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トランスとバッテリ端子。
基盤も外し易かったです。 ここはモデルによりマチマチです。 |
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全バラ完了。DT505のヒラキです。 同時進行でDT70も分解します。
既出ですが…その先に見えていたのは… |
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表示部回りは廉価機定番のペラペラの物。平らなのですが、 そこは巧くデザイン処理してラウンドフォルムに馴染ませている。
そこそこ傷が見られたのでピカールと溶剤ワックスで仕上げる。
今回は剥がすのが億劫だったのでそのまま処理。 溝に溜まったカスは爪楊枝の先をほぐしたもので掻き出してやる。 |
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毎度のドンガラショット。 ゴキブリ70と一緒に入浴。 DT70が凄かったので505が楽で楽で…
全体的に程度の良い機体でした。 |
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翌日。気力のあるうちにDT70から組み立て。 505はくたびれていてもなんとか組めそう。 楽です。分解教材にもOK牧場です |
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チューナ側、つまり裏側から。 筐体のスリットに面しているのですが… 前所有者はヤニラーだった模様。
カセットデッキも重点的に攻めましょう |
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キャプスタン、ピンチローラの清掃。 オークション説明文には「テープ再生時に伸びるような音〜」と書かれていたので、 ここかな?と睨んで…ちょっと丁寧にやってみる。 ピンチローラはツメ一本で外れるので、是非外して綺麗にしてみましょう。 キャプスタンの清掃も楽になります。
リーフスイッチの予防整備も欠かさず。 |
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液晶表示部もヤニを拭き取ってやる。視認性が微妙に向上?
FL管などは煤の付着によってかなりボケていることがあるので 綺麗にしてやるとクッキリスッキリ。いい感じですよ。 |
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CDプレイヤもレンズとトレイをクリーニング。 ここにはヤニの付着は見られませんでした。 |
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今回も壊すことなく無事に修理を終えることができそうです。 簡素な構造に感謝感謝。楽しませて貰いました。 |
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最後に、CD蓋の化粧板を付けてさぁ終了…
と言いたいところなのだが、松下のフロントローディングは 何故にCDを入れた状態でCDイジェクトを行うと
…引っ掛かって開かないんだ。901も同様の症状が。 トップローディング機はディスクへばり付くし… |
全景。他社のオトナな落ち着いたデザインからすればかなりエグいスタイルですが、まぁこれはこれでアリでしょう。
実際分解していても好感が持てるモデルではありました。
ところで、5/55/501と比べて価格差はどれくらいあったのでしょうか…
(参考・RX-DT55 ¥42800)
後日談。
久々にハードオフを漁る。リモコンコーナーはめぼしい物が無かったわけですが、
今回やっとこさパナソニックのバブカセリモコンを発見。¥300…
あと\200積めばDT55や70が買えるということか
動作確認。早速就役中のDT505にて試験。 問題無く使えました。 |
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お約束ですが、こいつも分解洗浄。 そのままでは気持ち悪くて使えませんわな… |
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うげー…きっつー… | |
流し台にて薬用石鹸を用いてクリーニング。 石鹸の臭いが鼻に心地よい。 |
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リモコン全景。特徴のあるボタンは画像の如し。 何故かTV-FM音声切り替えボタン…その他はまぁ普通に10キーがあり、 CD操作部があり、テープ操作部に何故かカウンタリセットまで。そしてCDイジェクトもあって…と。
ん?これってまんまDT505用なのでは… 型番はRAK-RX305W。 |
今回の費用
落札価格\1000
ほか振込み手数料・送料等で\2500相当になっているものと思われる
…ヤフオクって得なんか…
2003年11月1日修正
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