バブルラジカセを愉しむ頁→分解整備頁→RX-DS50
いつものことですが…またまた思い出話から語っていいでしょうか。
実はこのラジカセ、当時私がDT7と天秤にかけたモデルなんです。
DT70を買った友達に感化されて、普通のラジカセから、CDの付いたラジカセへ移行しようとした小6の私。
いやはや、これがまた未知の扉みたいなもんだったんだなぁ…当時はなぁ
毎週やってくる和光デンキやジョーシンのチラシに目をランランさせて…
で、当時から痛いパナ偏向だった私にとってはRXが頭に付くモデル以外はアウトオブ眼中でした。
この頃の他社の中堅CDラジカセですが、ディスプレイがファンクション毎にバラバラであったり、チューナがアナログであったり、カセットがメカであったり、
リモコンで基本的な機能の全てが操作できないなどと…まだまだ物足りない部分が多かったことも私の松下偏向を助長していたのでしょう。
RX-DT70はやはり偉大だったのです…まぁこれも、リモコンで電源の入切ができないらしいのですが…(70Dは可)
そんな中。RX-DT7のデビュー。
これは…(・∀・)イイ!! と思いつつも、まだまだ値引きも少なめ…それなりにこなれてきたDS30や50ならもう少し安く買えたのです。
前面に整然と並んだキーに食指がそそられます。別にカセットデッキも2個も要らんしなぁ…ウーハーも、でかくてかっこいい…
…結局、DT7を買ってもらったのは先述の通りなのですが、はて、そこでDS50ってのは、どんなものであったのだろうか。
今回、いい機会に恵まれたので、15年越しの比較なども絡めてDS50を触ってみることにします。
お も い で の ラ ジ カ セ R X - D S 5 0 編
大阪府某市のリサイクルショップ。品揃えはそこそこいい感じです。 ジャンクコーナーなんてのができてまして、今回のDS50はそこで入手しました。
ちなみにここ、家具コーナーのBGM(FM流しっぱ)用としてなんとRX-DT99を使っています… ※当然、交渉して撃沈しております。 |
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暫し、隠しておいて、何事も無かったかのように部屋に置いておく。 今までなら、これで何とか騙せていたのですが、 近頃…嫁ハンの見る目が肥えてきたのか、バレてしまうことも… |
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た…高っ…と、今更ながら思ってしまうのですが、 平均的なヤフオク落札価格+送料と考えてみれば安いじゃないか!!と思ってしまった おイタな私。
最近、金銭感覚狂ってます。 |
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それでは、懐かしい思いと共に各部を見て回っていきましょう。 DS50/30を語るなら欠かせない部分ですよね。このズラリと並んだキー。 格好良かった。「前面にある」っていうのがキモですね…
前世代のシングルカセットモデルであるFD55は天板に操作系が集約されてましたし… |
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ホワイトバランス修正して…撮影再開。
天板はその分質素です。 |
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リモコン。機体の意匠はDT70なんかのものですが、 リモコンはDT7タイプのものですね。 件のリサイクル屋に以前からあったのを知っていたので、 同時に購入することに。 |
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しかし、リモコンを見る限りTPSの表記が無いので…
DS30ってTPS無かったんか…??
いや、よく見ろ俺…DS50の本体にもそんな表記が無い… |
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ちなみに、DS50にあって30に無かったものは テレビ音声とドルビーNR、メタル録音、 … 記憶があやふやなのが辛い。検索してみる。 レタリングの色(30:白/50:金)ボリウムツマミの指針の色(30:白/50:赤) DS50にはAIタイマが付いていますが、DS30には無いでしょう。 |
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さぁ、電源ON!!
まぁ説明通りに動作するのは当然としまして…動作確認と行きましょう |
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チューナOK。 ここが2色LEDとなっているのはDT7なんかと一緒ですね。 DT70とDT7の過渡期辺りに作られたモデルなのか… |
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ファンクションと音質調整。 外部入力があるのは○。 音質はXBSとTONEのみ。 |
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続いて前面の操作系。 左のドルビーNRのスイッチは、DS30だとATLSと書かれたフタ(のようなもの)がされている。 |
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CD再生中。 ディスプレイはDT70と同じパーツのようだ。 表示部もバックライト無しとなっております。
肝心の音なのですが…エッジも無事なようで音割れも無く、 耳に心地よい音が…後々のS-XBS搭載モデルより自然な感じでなかなか良い。 |
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さて、便所行って早速解体にかかるべ…
…んが!!
嫁さんから虐待を受けてしまったようだ |
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このLEDが格好よかったんだよなぁ… ちょっと彫りを入れてコントラストを出してるのが好印象。 |
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背面端子。この頃の松下の標準!? | |
背面。DT70と構成は似ている。 XBSの文字と、上半分のみのダクトなんかも。 消費電力は23Wです。 |
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電池蓋。 今だと金型のコスト云々で、こんな表記なんかは盛られないかな… 当時の家電製品って、背中にも凝ってましたよね。 |
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開けてみる。かなり汚い個体なので心配していたが、蟲の類は見られず。 メインの電池も使用痕なし。 |
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ですが、バックアップ用のバッテリが粉噴いてました_| ̄|○ アルカリ電池って…すぐこんな風にになりますな。 |
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さぁ、パックリ行きましょう。 背面ネジはいつものように、電池蓋内の隠しネジに気を付けて… カセットイジェクトで割れます。 |
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ウーファ品番。 ウレタンエッジなんだろうなぁ… 今のところ、特に割れた音もしないので大丈夫っぽいですが。 |
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内部は当然バスレフ構造。 画像はチューナ基板。 |
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中枢部を抜く。 各パートは結構厄介です。配線の接続にDS55でおなじみの 挿し込みタイプのアレを使っている為、基板毎に分けて外すことができない…
最近、PH-WCD950でも接触不良して…タイヘンでした_| ̄|○ |
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トランスなど電源部。 構成は似たり寄ったりですが、 配置は結構モデル毎に変わっていたり。 |
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抜けた… CDドライブは筐体直付け。DT70と同じドライブかな |
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ご対面。 編みこまれたコーンから推するに DT70と一緒みたいです。 |
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割れてる…時間の問題ですな | |
解体完了。 筐体の汚れがひどいので、今回はかなり入念に洗いました。 |
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さて、エッジの補修をせねば組み立てができない… 今回はこんな方法を試してみました… |
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エッジに木工ボンドを薄く塗布して 固めてみます。乾いても柔軟性があるので、いけそう…なのですが
昔に、この手法で家のステレオのスピーカ(SB-6)の補修に成功しています。 |
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ボロッ
…やめとこうか…
一度はDT55を潰してスピーカ移植も考えたのですが、思いとどまることに。 |
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というわけで、セオリー通り?に セーム革で補修を試みることに。
これは三菱車の愛車セットに含まれていたもののような。 かなり硬いです。まぁ、予行演習のつもりで…以前交換して余っているDT70のユニットもありますし。 |
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「バブカセ道」のDT70のページを参考にして貼ってみる。 参照させていただきました。ありがとうございます。
むむぅ、なんだかいびつですなぁ。 エッジの膨らみが不揃いです。 |
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2個目。ちょっと慣れてきた…のか? ボンドは木工用を使用。 |
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ちなみに、エッジ貼り替えのパートは…WCD950がいつもの作業場を激しく占拠しているので、 PCの前でやってます。こんな感じ…
片付けろよ、俺…DT9が泣いてるぞ |
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外周を固めてから、コーンにエッジを潜り込ませて… | |
隙間にボンドを塗布、そしてエッジを外周に送って 膨らみを持たせつつ…口では簡単ですが、なかなかタイヘン |
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このままだとエッジが目立ってしまうので、 筆ペンで塗り塗り。 嗚呼…豹ガラ_| ̄|○ スピーカネットの中だからあまり目立たないだろうと この画像の状態で組んでみたら…気持ち悪っ!! 三度塗りで溝の部分も塗り込めて、なんとか黒いエッジとなりました。 |
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さぁ組むぞ〜 ちょっとは部屋も片付くかのぅ… なぜかスピーカケーブルがLRで異なるんですよね… 左が只のリード線、右は基板間の接続に使うような特殊なアレです。 |
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なんとか組み込み。 DS45/55といい、シリーズはこんないやらしい接続が多いな |
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ケーブルの留めは、ソニーでおなじみの昆布が。 | |
できたー!! 音を聴いてみる。
低音が弱くなっているような… エージングでいい音に…なるかな?? |
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むむぅ、筐体の輝きも15年の酷使で失われているので、 かなり念入りに磨き上げていきましょう。 |
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シャイニングキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! | |
アクリル部分の傷消しに、余ったセーム革+ピカールがなかなかいい感じ。 | |
完成。 音に関してはDT7の方がヨロシイことを確認して… 当時私がDT7を買ったことは間違いではなかったということを確信しつつ。
スピーカの補修もしたゆえ、DS50は元音ではないのでなんとも言い難いのですが。 |
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でもカッコイイなぁ。惚れ惚れします。前面パネル。 | |
暫し傍らで集中的に使って… しかしスピーカがこんなだからヤフオクもしくはプレゼント放出もできんな。 収納の肥やしにせずに、マメに使っていきましょう。 |
今回の経費
本体\2800+リモコン\300
計\3100でした。
2004年11月28日作成開始
2004年11月30日一応完了
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