バブルラジカセを愉しむ頁→分解整備頁→RX-DS13
前々より、車庫で常用する適当なラジカセを探していました。前述のDS45では幅を取りすぎて
棚の収納効率に難があり、そしてこれを車庫用には勿体無い…と思っていた次第。
というわけで、パナソニックでもラインナップの根元を支える
シングル・メカニカルカセットで小型のモデルを探していました。
理想はラジオがシンセサイザなRX-DS8。これ以上の物はなんだか勿体無いですよね。
とある寒い朝、いつものように通勤しているとマンションのゴミ捨て場にいかにもなラジカセが。
あれってパナソニックの…と思いつつも車通り・人通りの多さにパス。以前、同様の条件なDT7を拾い損ねた苦い過去がある私。
今回はうまくいくかな?
夜。相方と晩飯を済ませ、たまには遠回りして帰ろうと大嘘ぶっこいて件のゴミ捨て場に。
あれ、無い
件の場所には普通ゴミが見られるのみ。ああ…シマッタ、と思いつつもう一度しっかり見ると。
埋もれてました。なんてこった。拾い上げるとACコードが付いて来た。そそくさと車に積み込み、その場を去る。捕獲完了。
たまにはバブルでないラジカセも…!? R X - D S 1 3 編
CDの蓋が開きっぱなし。多分ここかな…と思いつつ帰宅の途につく。 自宅にて…現状。アチャー…汚い。たまにヤフオクで出てても開いた瞬間に[×]を押してしまいそうな… 「こんなん誰が買うねん…」なゴミのようだ。 こないだもDT9のこんなのが500円で出ていて、部品取りにどうかなと思いつつ悩んだなぁ 今回はフラッシュ撮影にて、汚さを強調してみました。型番はRX-DS13とのことです。 |
こないだのDS45もそうでしたが、これも何故かシンナー攻撃の跡が。 ホケ中の部屋で使われていたのでしょうか。 トーンコントロールはマニュアルです |
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しかし何だ、安物だけにいまいちバブルを感じないのう。お、MASH、ちょっとバブル(嘘 上級機を凝縮したようなデザインはなかなか秀逸。さすが松下。 製造年は94年。バブカセもそろそろ…でしたね。シンガポール生まれの粋な奴。 キューレビューが付いてますが、TPSは当然の如く無し。 |
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側には盲栓とヘッドホン端子、そしてラジオのBPスイッチが。 | |
アナログチューナですわ。まぁ、そんなに頻繁にいじるわけでもなし、車庫で使う分だし。しかし汚ねぇなぁ ちょっと調べてみたのですが、この手のちっこいラジカセではRX-DS33/38辺りが結構凝った感じ。 デジタルチューナ、フェザータッチカセット、固定3〜4パターンEQ、CDグラフィクスなんかが付いてるみたいです |
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開いたままの口。爪がトンだみたいです。さぁどうやって直そうかな | |
嗚呼ピンボケ… 電源コードを繋ぐ。電源投入。ラジオは…うむ。鳴った。これはいけるかも それではCD再生にかかってみますか。 中古CDチェンジャを買った時に中に遺留していた適当なCDを突っ込む。 手蓋をして、認識中であることを確認。が、[NO DISC]を表示。何気にDが大文字です。 レンズは…ああ、埃まみれ。フキフキしてやると… |
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よし。CD再生もOKだ。カセットは聴かないからこれでよし。 しかし何だ。音がへぼい、ヘボ過ぎる…まぁ、安い物なんだし、しゃあないよね では修理、そして特に清掃に重点をおいて整備開始。 |
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パックリ。整備性がいいのは松下の伝統か。ボトムなモデルのDS13も然り。 お、キャリングハンドルの根っこにネジがあるのですが…お約束の共締めではありませんでした。 このネジを緩めるにはやや長めな+の2番ドライバが必要です 埃が飛んで目が痛い。先に掃除機でいたぶった方が良かったか |
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スピーカもコネクタ。3本…DT9からすればさすがにしょぼい | |
背面。スピーカは最大5w。配線の取り回しは矢張松下。 | |
表示部。電源LEDの下部にもLEDの準備がなされている。 そういえば、FMステレオのインジケータが無いな |
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下の放熱板の部分はアンプですか。素人目には結構立派に見えます。 緒元によれば電池使用時に5w+5w(EIAJ)の出力。現在流通している並のデフレラジカセくらいの数字ですね 裏にはトランスが隠れています。 |
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チューナ部。至って質素 | |
全部引っこ抜いてみました。固定ネジも全部同じ物が使われているようです。 分類の手間が省けてナイス |
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ドンガラ。さてこれから一緒に風呂に入ります… 湿気の多い風呂場にデジカメはキツいのでさすがに入浴シーンを撮るわけにはいかなんだ。 シャワーを掛けるとスピーカネットから埃がドバドバ…すげぇ CD蓋内部をブラシとボディ石鹸でゴシゴシ…!!!!!泡が茶色くなった。ぐへぇ 隅から隅迄丁寧にブラッシング。 DT9、特に901は直前まで大事に使われていた物だったので特にこういうことはしませんでしたが、 コレは元がキチャナイのでこれくらいしないと気持ち悪くて使う気になれないですな |
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というわけでいい湯だな♪。しっかり拭いてドライヤで乾燥。(良い子は真似しないようにしましょう) |
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CD蓋の爪はどうしようかと思っていたら、床にプラスチック片が落ちているのを見つけた。 分解時に出て来たものか。 これって折れた爪だよね…と、折れた部分に添えてみるとピッタリ。 必殺ハンダゴテ熔接でどうだ!!(良い子は真似(略)蓋を閉める。カチッ……… (数秒経過) …ポン!! 失敗(´・ω・`) 気合入れてもう一度!!溶着シロを深く広くしてみると…イケた。このままで暫く使ってみようか。 |
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綺麗になったキャビネットに部品をつぎつぎ嵌めていく。 勝者の行進だ。修理を順調に終えて形を整えていくこの瞬間がたまらない。 結局、今回はツメの修復と清掃のみでしたね。 以前も書きましたが…自分はこの程度の修理しかできないので このような物件が一番楽しくてやり甲斐があったりします。 |
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ちょっと色気を出してみようと電源LEDを緑にしてみました。 高輝度青もいいかな |
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出来あがり。CD再生中です。シンナーで溶けたところは見ないことにして…。 いやいや、こうして見てもいいデザインだ。角張ったDS8よりいい感じ。これでデジタルチューナだったらなぁ バブカセの余韻をちょっと感じます…よね? |
さてと…DT9と並べてみる。DT9はやっぱりでかい
◆使用してみて
しょぼいしょぼいと嘆いていた音ですが、トーンを低音側に振ってみると
おお、グッド!
シャカシャカと煩さかったDS13ですが、これでかなり聴きやすくなりました。
何気に部屋で使っています。暖かくなったら車庫に連れて行くことにしますか。
このモデルは何故かパナソニックのサイトに取説があったのでプリントアウトしてみました。
こんな物でも簡単なCDエディット機能があるのが凄い。
製作日不明
2005年4月15日鯖移動
2005年4月19日修正
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