バブルラジカセを愉しむ頁→エトセトラ→QT-83CD
まずその機種の話を耳にして、検索でしらみつぶしに画像だけでもと思い…そして頭の中で妄想を膨らませ…
この収集を初めてから、そんな思いをした機種が数多くありました。RX-DD1/2、PH-WCD950、FX-1000、ZS-8、
そして今回紹介するQT-83CDもそうでした。
現役時代から15年も経ってしまったからでしょうか…このように時代の波に飲まれた商品が多々あるこの世の中。
それでは、思い出してもらいましょう、知っていただきましょう。こんなラジカセがあったということを…
ス タ イ リ ッ シ ュ に 超 弩 級 Q T - 8 3 C D 編
おっと。一枚目に何故かこんな画像が。 改良以前のZS-7です。 この後、ZS-5ともう一台の7との合体を経て、 完全復活をさせました。 |
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で、今回の本題。 「バブカセ道(どぉ?)」のいち様より頂きました!! QT-83CDであります。 |
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開梱。巨大ですがスマートなデザイン。グッドデザイン賞を受賞しています。 シャープの同年代の他の機種とは一線を画するスマートさ。
このサイトをほじくり返すのもまた楽しいものですが、 なんと同時に受賞したこんな機種が!! これぞバブルラジカセ!を感じる逸品???ですが、 レア度爆裂でしょうね… |
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ちなみに、当時の「特選街」誌(1988-5)でも批評されています。 同期生はRX-FD75、CFD-DW95、RT-CDW70X、PH-WCD600、CSD-W880U。 本題を83CDに戻してみますと…定価が99,000円。批評をハショると… 「メリハリの効いた押し出しの良い、とにかく胸の空くような鮮度の高い音質」 「はち切れんばかりにボリュームを上げても、まったく音崩れしない心憎いばかりの余裕」 「重低音がビシバシ決めてくる歯切れの良さには感動する。 ラジカセの枠を超えた、完全にCDコンポに匹敵する実力」 評価を見てみると… CD再生-9 テープダビング-8 CDダビング-8 低音-10。 我等がFD75は… CD再生-9 テープダビング-9 CDダビング-8 低音-9。
さて、83CDの実力やいかに… |
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本体はかなりいいデザインですが、 リモコンのデザインはいたって普通です。 AMADANA辺りの意匠が似合いそう。 |
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症状はウーファエッジ破損。 それでは電源投入。 バックライトがいい雰囲気。 |
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奇妙なギミックその1、TWIN CD!! WCD950よろしくピックアップが移動するタイプ。 CD連装タイプを除くものとしては、独立でピックアップを持つものはないようです。
PC-DX95がありますが、アレはコンポに足半分突っ込んでますし |
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スペアナ。 背が高いです。表示帯域は4、右は音量。 重低音表示はナシです |
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この個体の奇妙なギミックその2。 カセットデッキがこんなことになっています。 当時のシャープ製品にはかなりの数が採用された「ツインカムカセット」 旨味としてはテープダビング時の速度差が0にできる、そして前面パネルの面積を節約できる、など。 欠点としてはTAPE1を使用している間はTAPE2のイジェクトができない、 故障した場合はどちらも使用できなくなる…など |
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試聴。どっしりした感じのラジカセですが、その音は実に軽くて弱い。 スピーカ構成は前面フルレンジ12cm×2、背面サブウーファ8cmに ツインバスホーンというダクト構造を持たせているとのことですが…
自分の使うソースや聴き方に問題があるかも知れません。 |
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天面の蓋の中その3。 EQはアナログ調整。100-500-2K-10Kの4バンド。 なんだか調整域が自分の思い通りに合わないのか、 しっくり来ない印象。 低域を上げていくと箱鳴りが醜い。筐体の剛性の低さゆえか。 |
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いい角度から1枚。 大人なデザインが指し示すように クラシック向きなのかな? |
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ここより…2005年5月17日分となります。
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さて、そろそろいじっちゃいましょうか。 しかし…RC-X90に続いてこれも状態いいんですよね… 洗うのはやめておきましょう。
アナログチューナは縦型。これだけでも安っぽさが払拭されるのがなんとも。 細かい調整は蓋の中。中身は後述。 |
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再度リモコン。 チューナはアナログなので、切替のみ。 外部入力もリモコンで可なのは嬉しいですね。 |
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長い…ピンチローラです!! | |
天面の蓋の中その2。 スイッチは左上から ダビング速度/AMビートキャンセル FM音声/TV音多切替 左下からタイマー録音 テープ切替となっています。画像の通り、メタルは再生のみ。 |
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天面の蓋の中その3。 チューナのバンド切替。 TV音多が激しくアピールされています |
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背面に目を移してみます。 巨大デジタルロゴ… |
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表記。 | |
そして背面ウーファ。 壁に近づけると良さそう。 |
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それではマテ貝をつまむが如し造作でネジ抜き作業。 | |
背面を留めているのは同じサイズの長いネジですが、 これだけはちょっと違うみたいです |
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あと、隠しネジにも注意。 お約束の電池ボックス内と、 こんなところにも。 |
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これを外すことで、前面パネルが外れます。 スピーカコードを外して分離します |
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スピーカ。巨大な筐体だけに大きさも12cmあります。 | |
カーボンコーンに
ウレタンエッジorz |
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おかしな形の構造物が。 これがどうやらツインバスホーンの様子。 |
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恐ろしく高い塔が。 結局、コレもデジターボ世代で途絶えてしまいましたね… デジターボ(QT-60〜80CD)は確か同一筐体で3ランクのモデルがありまして、 最上級機でもガチャメカで萎えまくった覚えがあります。 |
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基板が色んな角度で刺さっています。 ゴチャゴチャしていて面倒な予感… |
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色々なLEDたち。 あんまり緑色は点けたことはないです… (テープ関係です) |
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カセットデッキ。 うーむ、複雑。
2モータであります。さすがに1モータではムリでしょう |
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デッキを撤去した跡地。 この裏にスピーカが…あるのかな?
…実は製作人もツインバスホーンを理解していないのでした。 |
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もう、ベロベロです。 基板間の接続は見ての通り、コンブのようなコードばかり。 |
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挿し込みはこんな感じ。 ロック機構も無く、簡素です。 |
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うーん、コレでも結構 整備性は良い感じなんですよね…
何故でしょうか |
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自分用メモ。 外部アンテナ接続用の端子です。 |
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サブウーファ。
このとき既におかしいなとは思ってはいるのですが… ツインバスホーンとは言えど、 ウーファは1発のみなのでしょうか。 |
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チューナ基板。これでV/U、FM/AMをカバーしているのですね。 所狭しと収まっています。 |
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ツインバスホーンのダクトたるもの。 溝を半透明の樹脂で塞いであります。
凝ってるよなぁ。 |
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トランスはチューナ基板の反対側に収まっています。 | |
ここで疑問に思ったので… バブカセ道を覗いてみる。
これが問題の画像…あれ、右のウーファから繋がっているのって… |
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外部アンテナのコードでしたorz よく観察せねば…俺
というわけで…これがQT-83CDの重低音を一手に引き受けているようだ。 |
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さて、これで大体は把握できたというわけで… 組み立てますか。
組めるかなあ… |
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ちなみに、ネジ類は綺麗に長さが揃っているので 組み立てには困りません。 |
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が、しかし…たまにこんなのが混ざっている。 とはいえ、一本ずつあるだけなので無問題。 |
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先の二本は紹介済みなので、最後の一本を。 アンプの放熱板をこのように留めるために、少し長いのですね。 |
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一応、これにて完了。 作業としては結局、バラして組んだだけですな… |
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EQはこんな感じでなんとか… 今度バラす時は、もっと色々試してみたいところです |
さて、闇雲に分解画像だけ貼ってあーだこーだ言ってもどれがコレといった感じで83CDの全体像が浮かばないと思います。
そこでもう少し、詳細に各部を撮ってみました。
カセットデッキとタイマーの操作部。 | |
時計表示部。 テープ2のカウンタをかねています。 こんな感じです↓ ちなみにバックライトはありません。 |
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タイマー操作部拡大。 | |
先程のLEDが収まっている場所はこんな感じになっています。 | |
CDオペレート。 右上のキーでCD1-2を切り替えます。 |
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テープオペレーション | |
チューナをもう一度。 感触はそこらの台所ラジオと変わらない。 ラジカセなのでこれが限界でしょう。 |
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電源・音量。 CFD-900のような主電源が付いています。 音量は電子ボリウム。 |
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ツインCD。 トレイ式のWCD950に対して天蓋式です。 |
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オーポン。 溜め息が出ます…素晴らしい。 |
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電源・音量の奥にある書き物。 ・BUILT-IN TWIN COMPACT DISC PLAYER ・MAXIMUM USEFUL OUTPUT POWER(7W×2+12W) 36W ・BUILT-IN SURROUND CIRCUIT
下の段はタイマーセット関係なので省略。 |
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ディスプレイ下のロゴ。 3-DIMENSION SYSTEM…カッコイイなあもう
当人は何のことかイマイチわかっていないのですが。 |
今回の遊興費用
送料のみでした。
いち様、ありがとうございました!!
2005年5月17日作成開始
2005年5月18日作成完了
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