バブルラジカセを愉しむ頁→エトセトラ→CSD-SR700
ちょっと気になっていたラジカセです。
その名も、アイワのCSD-SR700。
アイワといえば、まずシュトラッサーシリーズがありまして、その中でも鯨の如く巨体なXR90、
そして当頁の投票コーナーでもDT9には及ばずとも、他の9系を蹴散らしてしまったSR8なんかが挙げられます。
で、当頁として、まず何をどうしようかと思っていたところピンと来たのがこれ。
時代は1993年頃。当時のアイワ…まず、ロゴが奇妙な字体になり…
ものすごい勢いで超廉価一体型ミニコンを売り出し始め、一躍デフレAV機器の尖兵となってしまったのでした。
地元の南海電車の中吊りにも、視覚的にもドギツイ赤と黄色を使った派手な広告を毎週のように出していました。
コンポにしても、始めはCD一枚掛けの質素なものでしたが、トレイ式CDチェンジャー、CDグラフィクス対応などなどの
バリエーションモデルが目白押し。挙げだしたらキリが無いくらいの乱発振りであったのを覚えています。
さて、それに伴い他社も類似品でデフレ攻勢をかけた結果か、現在のAV機器は値段こそ安かれど、
涙を誘うようなヘチョイ物になってしまったのですね…
でも、今になって思うのですが…CDラジカセに5万も6万もつぎ込めるかと言えば、微妙なとこですなぁ。
こうしてデフレに飲み込まれてしまった私。そんなわけで、デフレの尖兵となったラジカセいじってみますね。
※加工画像です | ||
ようこそ、デフレラジカセ |
CSD-700編 |
というわけで、ながいもの箱に入ってやってまいりました。 ハコは青森ですが、ブツは広島から。 テープダメ物件を1000円で誰とも争わずにひっそり落札。 |
|
箱出し。 軽い…そして思ってたよりもかなり小さい。 そして取っ手の感触が…(´・ω・`)ショボーン やっぱり安いものだけに…か? |
|
サランネット繋がりでDT901と並べてみましょう 901でかすぎ…
この901もそうですが、 CSD-SR700もなかなかのイロモノであります。 デザインも好感の持てるもの。期待が高まります。 |
|
こんとろーるすてーじ
というものが付いている様子。ソナホークみたいになっているのでしょうか。 そして当時のアイワ製品のデフォであったAM/FMステレオ。 |
|
ボリウムはモータードライブです。 意外や意外。
塗料が悪いのか、角からハゲてきてます。 |
|
電源コードは何故かナショナルのものが… そして、キチャナイ…
出品者はリサイクル屋のようですが、 ブツが汚いと言う理由で雨の評価を喰らっていたり… 神経質なのも考えものですが、このキチャナサもナァ… |
|
というわけで通電開始。 FL管万歳!!(;´Д`)ハァハァたまらん
松下の「CDラジカセ」って、結局FL管搭載機って出なかったナァ。 MDが付いてからはポツポツ付いてたのですが… |
|
そして、セクシィなFL管の下には このようにしてファンクション表示LEDと、飾り帯LED。 こういった光の演出がたまりません。 寝室に置いて暗闇で(;´Д`)ハァハァしていものですね。 |
|
指で指している銀色のボタンが開閉ボタンなのですが、上がコントロールステージ、下がCDという構成。 コントロールを押してみると…なんとびっくりパワーローディング…バブルや、これはバブルや!! ちなみに、コントロールステージが開いている際にCDトレイを開けると、コントロールステージが閉まってから CDトレイが出てくるようになっています。その逆もしかり。 親会社のサウンドゲートはイジェクトしたMDを挟もうとする困ったチャンだというのに…
というところで傍らのシールに注目されたし。今や伝説となったTDKのメタルテープ「MA」の インデックスラベル台紙に刷り込まれていた「品質表示シール」と思われます。 |
|
当時のビデオテープにもありましたよね。しかし、何処にいっちゃったのでしょうか。アレ
FMは問題なく受信しています。
しかし…音が…肝心の音が… |
|
コントロールテージ。なんとここにもLEDが埋められており、 操作の水先案内をするようになっている。 へぇ、こりゃ凄いぞ…ヒカリモノもデフレ商品には欠かせない。
しかし、キー数は寂しいもんです。 それでも、時計やタイマも本体設定が可能というのは救われていますか… |
|
スペアナですよ旦那。 DT95になってなくなってしまったスペアナが、他社のこんな個体だとバッチリ備えられていたり。
まぁ、これも廉価ミニコンとの共通化からのものでしょうけれど、 ちょっと嬉しいフィードバックとも取れますね。
グライコは3パターンですが…どうもコレといった音が無い_| ̄|○ 音がシャッキリしすぎ |
|
ちなみに当時の廉価ミニコンですが、これが意外と馬鹿にできないものでして… ガサツではありましたが、力強い耳当たりのいい音をそせていたのを覚えています。
マーライオンの国からやってきたSR700。 消費電力はやや多め。 |
|
背面
… 何もありません。入出力端子はヘッドホンだけ…という潔さ なんと電池駆動もナッシング。FL管奢ってるしこんなもんか |
|
ささ、早速割っちゃいましょうか。 背面の矢印が表記されたネジ穴のネジを緩めると 簡単にパックリしてしまいました。 |
|
というわけで俯瞰。 スピーカが… |
|
ヘボイ、これは確実にヘボイ。 どうしたものか。 ちなみにこれはタイランド生まれ。
アイワの旧ロゴが泣かせる、ていうか泣きたい…綺麗な字体だったのにね。 しかしこのヘボさには参ったな、スピーカ換装も視野に入れて続けて行きましょう |
|
内部の基板たち。DD2みたいに多面体で構成されています。 | |
前面を俯瞰? こんな感じになります。 |
|
FL管。 先にも記しましたが、コンポのものをマンマ使っているので 結果としてラジカセにしては豪華になった、と思っていたのだが…
その他の部分がデフレラジカセであったという_| ̄|○ |
|
カセットデッキ。 リーフスイッチの数から推するに、ハイポジ止まりの様子。 一応、上級機種なのであるが…デフレ化は確実に進んでいるようだ。 |
|
カセットが入っていることを検出するためのセンサ。 写真中央のスプリングがテンションの要となっているようですが、 それの軸になる部分があまりにも脆く、 DECK1の方は…折れて機能していませんでした。 まぁ、これが無くてもスイッチのテンションでなんとかなっては いるみたいですが… |
|
ちなみに、カセットデッキは不動でした。ソレノイドの音はするのですが、 それからの挙動が一切アリマセン。 初モノなので、さぁ何処がどうなっているのやらと思い、分解を進める。 とりあえず手でプーリを回してみたり、ゴムベルトのテンションを見たりするのだが、 ここではないようだ。 モータの不動を疑い、目をやると…
断線してるやん_| ̄|○ もいっちょ_| ̄|○
半田で留める際に、長さが揃わずに配線にストレスが掛かっていたのでしょうか。 画像にあるように、全てやり直しておきました。大丈夫…だろう、多分 |
|
CDドライブの辺りを覗いてみる。
なんかこう、虚しさを感じてしまう景色がそこに。 実売価格はどれくらいだったかな…これ 記憶では\39,800くらいだった覚えがあるのですが |
|
カセットデッキ動作確認中。 幸い、モータ以外に問題は無いようで、元気に再生してくれました。 さあ、これにて完動ですな。勝利ナリ |
|
FL管にはお約束の煤が堆積していたので、綺麗に拭いてあげます。
自分、FL管清掃フェチでして、ここが真っ黒に くすんでいる個体を見るとムラムラしてしまいます。 松下の個体(この場合ビデオ)はそんなに溜まらないので、 あんまり愉しめないのでありますが… |
|
チューナ基板。 今となってはAMステレオ対応というのに 価値が出てきましたね…コレ 上を見るとキリがないですが、こういう個体もいいかも知れませんね。 リビングに置いても嫌味の無いフォルムがなんとも。 |
|
表からスピーカを見てみる。 エッジもふくよかで、ストロークもそこそこ確保されているのだが、
外観がナァ…自動車の純正ラジオについて来るスピーカみたいで… そういや、アレが付くのでは…押し入れ調べてみるか |
|
ドンガラ。今回のもちょっと汚なかったナァ… お風呂にてゴシゴシしてきます。 |
|
出てきた。かなり探したぞコノヤロ。 CFD-900のユニットです。 大きさ的にもいい感じで、更にカーボンコーンにチタンキャップ。 これがバブルじゃぁーーーーー!!!!!
デフレ機にバブル機のエッセンスを注入しちゃいます ブチュー |
|
比べてみる。
…ていうか、フレーム一緒なんか?全く一緒って… この頃から繋がりがあったのかなぁ。
何はともあれ、ボルトオン可能なことがわかって( ̄ー ̄)ニヤリ |
|
半田でネリネリと繋ぎ直して、仮に電源を通して鳴らしてみる。 無事に音は出ました。 ですが、元来背面のウーファユニットと併用する構成であった CFD-900のスピーカユニット故、 どんな感じの音がになるか楽しみなところ。 |
|
FL管色々。 上が素の状態。 真ん中が前面パネルを組んだところ 下が青の下敷きを透かしてみた感じ。クールです。 下敷き挟んで組みましょう。 |
|
丸洗いでサッパリした筐体。 さぁ、組んでいきますか。
ちなみに私、こないだ初めて個人的にスキーに行ったのですが、 あまりに面白くて癖になりそうです。 引き篭もってばかりいないで、外に出るのも大事ですな、天気もいいし |
|
スピーカを入れてみる。 バッチリじゃん!! そして、マグネットのデカさに圧倒される。 私が使うラジカセなんだから、これくらい奢ってやらないと。 |
|
表から見てみる。 惜しむらくはスピーカネットが付くので このセクシィな外観をまじまじと見ることができないということでしょうか。 |
|
フィルタを入れてみる。 只の下敷きですが、これでけで本当に 雰囲気がガラリと変わってしまいます。 |
|
今回は更なるテコ入れをしてまみしょう。 以前、ハンズで買ったグラスウールです。 実はDT9にも入れてあるのですが、今回SR700にも入れてみましょう。 いい音になるかな? |
|
こんな感じで入れてみる。 さぁ組もうか… |
|
マグネットがでかすぎてチューナと干渉… _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○ というわけでチューナ基板の位置を変えてみて なんとかかわしてみます |
|
試行錯誤の末、こんな感じになりました この時点で、人に譲れる個体ではなくなってしまいましたね。
またしても貯めこんでしまう私でありました。 |
|
サラリと組み上げて、ハイ完成しました。 | |
FL管をアップで。 暗闇で眺める幸せを味わいたいところですが… 音のメリハリがきつ過ぎて寝室でマターリ聴くには 全然向いていません。うーむ、 私的には、小音量でも耳に付くような、BGM向けの音かなぁと思った次第です。 |
|
同一ソースにて聴き比べ。 それぞれ持ち味があっていいものですが、 自分はパナヲタであることが間違いではなかったと確信しました。
パナソニックのバブルラジカセ最高です。 ソニーのバブルラジカセも最高です。 アイワのデフレ上級機も大好きです。 CDラジカセ万歳!! |
今回の経費
本体落札価格\1000+振込み手数料210+送料\950
計\2160でした。
2004年3月10日作成開始
2005年6月2日修正
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||